コミュニケーションが通じない理由

communication
コミュニケーションが通じない

 

同じ言語を話してるのに言葉が通じない時がある。

同じ国、同じ文化、同じ家族で育ってもである。

私はその理由を偶然見つけた。

コミュニケーションの仕方にはLow Context Culture(底文脈文化)とHigh Context Culture(高文脈文化)という文化の違いがあるという理論だ。

日本人は極端なHigh Context Culture(高文脈文化)の傾向があると言われている。

「お茶かコーヒーどちらがいいかしら?」

って聞かれたら

「どちらでも大丈夫です。」

っていう返事が返ってくる。

するとお茶かコーヒーのどちらかが出てくる。

「どちらでもいい」という言葉を発した人は、欲を出す事なく遠慮している謙遜な人とみなされる。

でもこれをドイツでしてしまったらこうなる。

「お茶とコーヒーどちらがいいからしら?」

「どちらでも大丈夫です」

え、だからどっち?

「いえ、本当にどちらでも大丈夫です。」

「どちらでもいいってのは質問の答えになってないのよ。だからどっち?言ってくれないと困るのよねえ」

 

 

「どちらでもいい」と言う返事は親切な行為をしてくれる人に対して、ちゃんと返事をしない無責任な言葉で、敬意がなく、もてなしてくれようとする相手を困らせるだけである。

謙遜な人ではなくむしろ王様気取りした傲慢な人にすら見える。

欧米人がちゃんと発言できるのは、彼らが日本人のように「読む」文化がなく、発せられた言葉をそのまま信じ、その言葉に基づいて物事を判断するからだ。言葉を発し、話さなければ通じない。何も出てきやしない。

日本語は「私」、「彼」、「彼女」などの人称代名詞を頻繁に省かれて話される。

でも欧米人はこれでは誰の話をしているのかがわからなくなる。

だから世界のほとんどの言語は必ず主語の部分で「I」,「You」,「He」,「She」などの人称名詞がなんらかの形で示される。

ドイツは極端なLow Context Culture(底文脈文化)で日本は極端なHigh Context Culture(高文脈文化)と言われている。

しかし同じ国の中でも地域によって違う場合もあり、また男性はどちらかというとLow Context Culture(底文脈文化)傾向、女性はHigh Context Culture(高文脈文化)傾向にあると言われている。

人はだいたい自分と同じレベルの文脈文化で話す人と友達になりやすいと私は思う。
自分の意図が意図した仕方で通じ、スムースにコミュニケーションが運び、自分の事を理解してもらえたと思うからだ。

私はこの知識を得てから、ドイツ人に対してはなるべく細かく説明を入れながら話すようにしている。でも同じ仕方で日本人と話したらただのうざい人である。なぜなら日本人は1話せば100理解してしまうからだ。いわゆる俳句を読み合うように日本人はコミュニケーションをしている。この能力は大人になってからなかなか培えるものではない。

もしあなたにいつも話が通じないと思う人がいたらこの理論を少し思い出してみてはいかがだろうか?通じる方法が見つかるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

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